HLaTeXのインストール

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2005年4月にKTUG(Korean TeX Users Group)の한글라텍 프로젝트(ハングルLaTeXプロジェクト)より,HLaTeX1.0が公開されました.現在のバージョンは1.0.1です.HPackに含まれているのは旧バージョンである0.99です.

なお,ここでの情報は上述のプロジェクトページの内容を日本語に翻訳し,必要な部分だけ抽出して再構成したものです.このページにおける誤りなどは,全て管理者の責任になります.

インストールの前に

旧バージョン(0.99)からの変更点

ダウンロード

KTUGからのダウンロードと,CTANからのダウンロードが可能なようです.以上はマクロパッケージです.

このほか,フォントを入手する必要があります. KTUGからフォントマップと基本フォント(明朝ゴシックタイプ)をダウンロードしましょう. グラフィックや宮書など,拡張フォントは必要な人のみダウンロードします.

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インストール

マクロの設置

HLaTeX-1.0.1.tar.gzなどは圧縮されているので,tarやWinZipなどを使って解凍しましょう. 次に,マクロの設置にしたがって,マクロファイルを定位置に格納してやります.

まずはtexmf-hlatexというディレクトリを作成します./usr/local/share/以下につくった場合を例にして説明することにしましょう.また.マクロパッケージは圧縮を解いてやると,以下のようなディレクトリ構成になっています.

HLaTeX --+-- latex
+-- lambda
+-- contrib

この中にあるファイルを,それぞれ決められたディレクトリに格納します.以下はマクロの設置をひき写したものです.

以上のファイルのなかで,latexディレクトリにあるはずのhfont.cfgが含まれていませんでした.実行時には以前のバージョンのものが読み込まれましたが,ない場合にはどうなるんでしょう?
あと,KTUGのサイトに記述されているのとはファイル名が異なる場合がありました.hbibname-k.texhbibname-u.texがそれですが,それぞれhbname-{k, u}.texとなります.

texmf.cnfへの記述

$TEXMF/web2c/にあると思われるtexmf.cnfに以下の記述(texmf-hlatexへのパス)を追加してやります.TEXMFMAINを定義してある部分の,次の行に記述してやると分かりやすいです.下記は/usr/local/share/texmf-hlatexの場合です.

TEXMFHANGUL = $SELFAUTODIR/share/texmf-hlatex
$SELFAUTODIRの部分はシステムに応じて適宜変更する必要があります.Windows上でCygwinを使っている場合,/usr/local/と記述するとパスを読み取ってくれません.TEXMFMAINの記述を参考にしたのが上の例です.

また,TEXMFを定義した行を探し,以下のように太字の部分を追加してやります.

TEXMF = {...,!!$TEXMFHANGUL,$TEXMFMAIN...}

以上の作業が終わったら,mktexlsrを実行し,ファイルリストを更新します.もしtexmf-hlatex以下のls-Rが見つからない,書きこめない,といったメッセージが出る場合,TEXMFHANGULなどの設定が間違っている可能性があります.確認してください.

フォントの設置

次はフォントの設置です.ここでもフォントの設置を参考にしてインストールしていきます.なお,ここでは基本書体のインストールのみを行ないます.

まずはフォントマップファイルの設置です.uhc-fonts-1.0.tar.gzを解凍し,その中にあるuhc-base.mapuhc-extra.mapをディレクトリtexmf-hlatex/fonts/map/hlatex/に格納します.その後mktexlsrを実行.

次に,ダウンロードしたフォントファイルを解凍してやりますが,texmf-hlatex/fonts/で解凍します.以上の手順が済んだらmktexlsrを実行します.

その後
updmap-sys --enable Map=uhc-base.map
を実行しろ,と書いてありますが,pdftexなどを使う場合に必要なようです.管理者の場合,updmap-sysがなかったので,以下のようにしましたが,あってるかどうか分かりません.
$ updmap --add map/hlatex/uhc-base.map

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実際の利用

パッケージの呼び出し

実際にHLaTeXを用いるには,プリアンブルに次の記述が必要です.

\usepackage{hangul}

以下のように,hanjaオプションを与えると,章番号や日付けなどが漢字になります.

\usepackage[hanja]{hangul}

その他の機能

hangulfn.styを用いて,色々な様式の脚注を使うことができます.

\usepackage[option]{hangulfn}

デフォルトは「1脚注本文…」ですが,オプションに"괄호"を指定してやると,「1) 脚注本文…」のようなスタイルになります.

その他の機能については,KTUGのオンライン文書を参照してください.

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おわりに

ここまでの作業により,LaTeXによる朝鮮語の組版ができるようになりました. ただし,このままでは生成された.dviファイルをプレビューすることはできません. 次のdvioutによるプレビューで,そのための設定を見てみましょう.

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