====== Hot Potatoesを利用したCALL教材作成の実践 ====== 2014年9月13日に行われた[[http://jakle.sakura.ne.jp/index.php?%E4%BE%8B%E4%BC%9A%EF%BC%98#a3ce6fdb|第4回朝鮮語研究会・朝鮮語教育学会合同大会]]における,情報処理分科会での資料(須賀井担当部分)です.今後も情報を付け加えるかもしれません. ===== Hot Potatoesとは ===== ウェブ教材を簡単に作成できるツール(現在はフリーソフト).必要な情報は以下から. - [[https://hotpot.uvic.ca/|Hot Potatoes Home Page]]:本家 - [[http://skomatsu.free.fr/HotPotguide/|Hot Potatoes ガイド]]:日本語による作成ガイド.フランス語を主に扱っているが,内容は非常に参考になる. - [[http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/tsushin/bn/6-015.html|日本語教育通信55号]]:日本語による概説. - [[http://ci.nii.ac.jp/naid/110009465192|韓国語関係ペーパーその1]]:平香織(2012)「Hot Potatoesを使用した韓国語学習問題の作成報告」,『韓國語學年報』第8号,神田外語大学,pp.43-55. - 韓国語関係ペーパーその2:中村麻結(2013)「Hot Potatoesを用いた韓国語CALL教材作成基本ガイド」,『朝鮮語CALL教材作成技法の開発とその普及』,私家版,pp.9-30. - [[https://porocise.sakura.ne.jp/hotpot/|Hot Potatoesによる韓国語教材の作成 - 実践例]]:上記中村(2013)の実践例. ==== ダウンロードとインストール ==== 本家HPからダウンロード.Windowsではインストーラーつきのファイルを選択.MacOSなどではJava版を選択.インストール後,初回の起動時にユーザー名の入力を促される.この情報はコンピュータに保存されるのみで,どこかに送信されるわけではない. Windows版とJava版であまり違いがないが,Java版の方がバージョンが低い. ==== 言語設定 ==== インターフェースの言語を韓国語にすることができる.WindowsではOSの言語設定を変更する必要がある.中村麻結(2013:15-16)を参照. ===== できること ===== ==== JQuiz ==== 四択問題など. * [[https://porocise.sakura.ne.jp/hotpot/jaklesample/jquiz_sample01.htm|サンプルその1]] ==== JMatch ==== 左右の項目を組み合わせる.提示された単語をクリックするバージョンと,ドラッグ&ドロップに対応したバージョンの2種が作成できる. * [[https://porocise.sakura.ne.jp/hotpot/jaklesample/jmatch_sample01.htm|サンプルその1]] * [[https://porocise.sakura.ne.jp/hotpot/jaklesample/jmatch_sample02.htm|サンプルその2]](画像・ドラッグ&ドロップ版) ==== JCross ==== クロスワード作成.単語のリストから自動で作成することもできる. * [[https://porocise.sakura.ne.jp/hotpot/jaklesample/jcross_sample01.htm|サンプルその1]](文字単位で入力) * [[https://porocise.sakura.ne.jp/hotpot/jaklesample/jcross_sample02.htm|サンプルその2]](字母単位で入力) 韓国語の場合,以下のような理由からクロスワード作成が困難であると見られる: - 特定の単語にしか用いられない字がある:괜찮다,좋아요などを使うと他の単語を絡めることができない - 初級の単語は文字数が少ない:学習者のレベルに合わせて問題を作成する場合,初級では2字〜3字程度の語が多く,盤面を展開するのが難しい 上記を解決するために,単語だけでなく文も問題に含めるという方法が考えられるが,分かち書き無しで入力しなければならない. ==== JCloze ==== 穴埋め問題の作成.長文の中で用言を活用させたり,副詞や接続詞を挿入させる問題が作れる. * [[https://porocise.sakura.ne.jp/hotpot/jaklesample/jcloze_sample01.htm|サンプルその1]] 答えは選択式ではなく,入力させることになるので,文単位で回答させると正解が多岐にわたる可能性あり.ただし複数の正解を設定することはできるので対応は可能. ==== JMix ==== 並べ替え問題の作成.韓国語の場合は不向きか.ダミーの選択肢を入れることはできない.「用言は適切な形に活用させること」といった問題にも対応不可. 提示された単語をクリックするバージョンと,ドラッグ&ドロップに対応したバージョンの2種が作成できる. ===== Masherによる問題の統合 ===== The Masherを用いて,複数の問題を一つの目次ページのもとに関連付けることができる. * [[https://porocise.sakura.ne.jp/hotpot/jaklesample/|サンプルその1]] 統合する際のリストには「.htm」で終わるファイルではなく,Hot Potatoesのデータファイルをドラッグすること.HTMLでも構わないが,いちいち確認ダイアログが出るので面倒.ファイルをドラッグした後で順番を入れ替えることも可能であり,前後の問題への参照も自動的に更新される. なお,既に各データファイルから生成されたHTMLファイルがある場合,Masherで「Build Unit」を行うと,再びHTMLが生成され上書きされる.困る場合にはHTMLの生成場所を指定すること. 目次ページ(index.htm)のリストに表示されるタイトルは,各問題作成時の「Title」がそのまま使われる.これを念頭に置いて問題を作成するのがよい. 目次ページのタイトルは「index」タブの「Unit or chapter title」で指定できる.