以下の内容のうち,
この部分のように
コメントとして記されているのは,その項目自体についての説明というより,その項目と関連する補足説明です.
母音で終わる体言に指定詞がついて,さらに語尾-고がつく場合,話しことばでは指定詞が脱落します.体言に語尾が直接つくことはありません.
ex. 여기는 학교고 저기가 병원이에요. <학교+-이다+-고 ここは学校で,あそこが病院です.
韓国語の疑問代名詞の多くは,疑問の形(「どこ」「誰」)としてだけでなく,不定代名詞(「どこか」「誰か」)としても用いられます.
ex. 어디 가요? どこ行きますか?/どこか行きますか?
日本語訳のうち,前者は「どこに行くか」という行き先を問うているのに対し,後者は「行くかどうか」を尋ねています.これらの表現に対し,韓国語では同じ疑問詞を用いて,イントネーションで意味を区別します.
〈不定〉の用法は,以下のように疑問文以外でも用いることができます.
ex. 언제 한 번 같이 식사해요. いつか一度一緒に食事しましょう.
接続形語尾 -고の場合と同じく,母音で終わる体言に指定詞がついて,さらに語尾 -지만がつく場合,話しことばでは指定詞が脱落します.실례지만 …の例がそれです.
ㄹ語幹の用言で語幹末のㄹが脱落する場合としては,本文で示したㄴ,ㅂ,ㅅ,パッチムのㄹ以外に,오で始まる語尾・接尾辞がつく場合があります.例としては〈謙譲〉の意味を表す接尾辞 -오-がありますが,古めかしい表現や公の告知などで用いられるだけで,普段の生活ではほとんど用いません.
この課で扱っている語尾-(으)면と-(으)니까のうち,ㄹ語幹の用言につく際に語幹末のㄹが脱落するのは,ㄴで始まる-(으)니까だけです.-(으)면がつく際にはㄹは脱落せず,-면がつきます.第15課を参照してください.
最近の話しことばでは,그렇게 하시면 되세요.「そのようになさればよくていらっしゃいます(?)」のように,-(으)면の前だけでなく,後ろの되다にも〈尊敬〉の接尾辞をつける傾向があります.
②の-아/어 가다「〜していく」,-아/어 오다「〜してくる」は,主に〈変化〉や〈持続〉といった意味を表します.第12課で学んだ-고 가다「〜して行く」,-고 오다「〜して来る」は主に,前の行動が起こってから,「行く」「来る」といった移動が起きることを示します.
扱う項目とは話がずれますが,③で挙げた例文に,한번「一度,ちょっと」という語が使われています.これは一つの単語なので,分かち書きをしません.한 번「1回」,두 번「2回」,…などのように数える場合には,数詞と助数詞は分けて書くのが原則ですが,この例のように「ちょっと(〜してみる)」などといった表現で使われる場合は,두 번/세 번などと入れ替えることができないので,一つの単語として,つけて書きます.
一つだけ,不規則活用ではないものを混ぜてあります.どれでしょうか…?
-거든요の発音は[거든뇨]のように,ㄴの挿入が起こります.イントネーションは疑問文のように文末を上げる場合,平叙文のように下げる場合があります.
-잖아요はもともと-지 않아요の縮約形だと書きましたが,両者は〈過去〉の接尾辞が入る場所が異なります.
ex. 먹지 않았어요. 食べませんでした.
ex. 먹었잖아요. 食べたじゃないですか.
こうしたことからも,-잖아요が単純な縮約形でなく,-지 않아요とは別の機能を持った要素として用いられていることが分かります.
対等または目下の相手に用いますが,若い層ではあまり用いられません.해요体で같이 가요.「一緒に行きましょう」などの表現が用いられます.