目次
解答のためのヒント(12課〜20課)
以下の内容のうち,
この部分のように
コメントとして記されているのは,その項目自体についての説明というより,その項目と関連する補足説明です.
第12課
母音で終わる体言に指定詞がついて,さらに語尾-고がつく場合,話しことばでは指定詞が脱落します.体言に語尾が直接つくことはありません.
ex. 여기는 학교고 저기가 병원이에요. <학교+-이다+-고 ここは学校で,あそこが病院です.
問題2
- 3:〈過去〉の接尾辞は,2つの事柄が同じ過去の時点の出来事であれば,-고の前につけてもつけなくても構いません.文末にはつけます.
問題4
- 4:「何していますか」の部分,뭐 해요?という表現も可能ですが,ここで学んだ-고 있다を使ってみましょう.
- 6:「誰かが」は「誰が」と同じ表現を使います.
韓国語の疑問代名詞の多くは,疑問の形(「どこ」「誰」)としてだけでなく,不定代名詞(「どこか」「誰か」)としても用いられます.
ex. 어디 가요? どこ行きますか?/どこか行きますか?
日本語訳のうち,前者は「どこに行くか」という行き先を問うているのに対し,後者は「行くかどうか」を尋ねています.これらの表現に対し,韓国語では同じ疑問詞を用いて,イントネーションで意味を区別します.
〈不定〉の用法は,以下のように疑問文以外でも用いることができます.
ex. 언제 한 번 같이 식사해요. いつか一度一緒に食事しましょう.
第13課
〈逆接〉を表す語尾 -지만
接続形語尾 -고の場合と同じく,母音で終わる体言に指定詞がついて,さらに語尾 -지만がつく場合,話しことばでは指定詞が脱落します.실례지만 …の例がそれです.
問題2
- 1:「返そうとしました」のように,過去の表現になっているので注意.
- 3:「習いたい」+〈逆接〉という構成です.
問題4
- 3:「起きようとする」+〈過去〉+〈逆接〉という構成です.後半部分,「起きられませんでした」は〈不可能〉の表現ふた通りのうち,どちらでも構いません.
- 4:「見に来る」+「〜したい」+〈過去〉という構成です.
- 5:「まけてくれる」=「(相手が私に対して)まけてあげる」+〈否定〉+〈過去〉という構成です.
第14課
問題4
- 3:「あまりに」に当たる副詞は너무を用います.「(あまりに)〜し過ぎる」というような表現でも用いられます.また「たくさんは」の部分,文字通り「たくさん」+「は」という表現を考えてみましょう.
第15課
ㄹ語幹の用言で語幹末のㄹが脱落する場合としては,本文で示したㄴ,ㅂ,ㅅ,パッチムのㄹ以外に,오で始まる語尾・接尾辞がつく場合があります.例としては〈謙譲〉の意味を表す接尾辞 -오-がありますが,古めかしい表現や公の告知などで用いられるだけで,普段の生活ではほとんど用いません.
問題2
- 1:前半部分は,「〜しようとする」+〈過去〉+〈逆接〉「〜だが」という構成です.
- 2:「カナダの友達」という表現では,「〜の」に当たる助詞-의は不要です(注記:選択肢には含まれていません).
問題4
- 1:問題2の2と同じく,「韓国語の実力」という際にも,「〜の」に当たる助詞-의は不要です.
- 3:「泣こうとしましたが」の部分は,問題2の1と同様に,「〜しようとする」+〈過去〉+〈逆接〉「〜だが」という構成です.
- 4:「あの人」の「あの」は,저と그のどちらでも構いません.話の現場から見えるところにいる人とするならば저を,話の現場におらず,話題の中でのみ出てきた人とするならば그を使います.問題1の4では저 사람「あの人」としていますが,この場合には話の現場から見える,ということになります.
- 5:「開けてください」という表現は,〈依頼〉とするならば-아/어 주세요を,丁寧な〈命令〉とするならば-(으)세요を用います.文脈によって,どちらの表現も可能です.
第16課
問題1
この課で扱っている語尾-(으)면と-(으)니까のうち,ㄹ語幹の用言につく際に語幹末のㄹが脱落するのは,ㄴで始まる-(으)니까だけです.-(으)면がつく際にはㄹは脱落せず,-면がつきます.第15課を参照してください.
問題2
- 1:「もらうと」の部分,〈契機〉の用法と考えてください.花をもらったことによって,気分が良くなった,という内容です.〈過去〉の接尾辞は不要です(注記:選択肢には含まれていません).
問題4
- 2:「会ったから」の部分,〈過去〉+〈原因・理由〉という構成です.
- 3:「お書きくださればよいです」の部分では,〈尊敬〉が含まれています.この場合は日本語と同じく,-(으)면の前に〈尊敬〉の接尾辞を入れてください.
最近の話しことばでは,그렇게 하시면 되세요.「そのようになさればよくていらっしゃいます(?)」のように,-(으)면の前だけでなく,後ろの되다にも〈尊敬〉の接尾辞をつける傾向があります.
- 4:「残っているから」という表現を作る際には,動作の進行を表す-고 있다を用いません.単純に〈過去〉の表現を使ってください(ex. 오 분 남았어요. 5分残っています).
- 5:「終わったから」の部分,2と同じく〈過去〉+〈原因・理由〉という構成になっています.
第17課
-아/어を使った表現
②の-아/어 가다「〜していく」,-아/어 오다「〜してくる」は,主に〈変化〉や〈持続〉といった意味を表します.第12課で学んだ-고 가다「〜して行く」,-고 오다「〜して来る」は主に,前の行動が起こってから,「行く」「来る」といった移動が起きることを示します.
扱う項目とは話がずれますが,③で挙げた例文に,한번「一度,ちょっと」という語が使われています.これは一つの単語なので,分かち書きをしません.한 번「1回」,두 번「2回」,…などのように数える場合には,数詞と助数詞は分けて書くのが原則ですが,この例のように「ちょっと(〜してみる)」などといった表現で使われる場合は,두 번/세 번などと入れ替えることができないので,一つの単語として,つけて書きます.
問題2
- 3:「〜してもいい」という表現,第14課を参照してください.
問題4
- 2:「もう」に当たる表現は第16課の問題4にも出てきましたが,「これ以上」といった表現に当たる더 이상を用いても構いません.
- 5:「机の下」という表現でも,「〜の」に当たる助詞-의を使いません.
第18課
問題1
一つだけ,不規則活用ではないものを混ぜてあります.どれでしょうか…?
問題4
- 2,4:それぞれ「焼いて」「かき混ぜて」の「〜て」の部分では,-아서/어서を使います.「焼いて(それを)食べる」「かき混ぜて(それを)飲む」というように,前後の事柄に密接な関係があるとみることができます.第14課を参照してください.
第19課
〈根拠〉・〈前提〉を表す語尾 -거든요
-거든요の発音は[거든뇨]のように,ㄴの挿入が起こります.イントネーションは疑問文のように文末を上げる場合,平叙文のように下げる場合があります.
〈確認〉を表す語尾 -잖아요
-잖아요はもともと-지 않아요の縮約形だと書きましたが,両者は〈過去〉の接尾辞が入る場所が異なります.
ex. 먹지 않았어요. 食べませんでした.
ex. 먹었잖아요. 食べたじゃないですか.
こうしたことからも,-잖아요が単純な縮約形でなく,-지 않아요とは別の機能を持った要素として用いられていることが分かります.
問題4
- 2:「退社なさいますね」の部分,〈尊敬〉の接尾辞を入れてみましょう.
第20課
〈勧誘〉を表す語尾 -(으)ㅂ시다
対等または目下の相手に用いますが,若い層ではあまり用いられません.해요体で같이 가요.「一緒に行きましょう」などの表現が用いられます.