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jakle:hotpot

Hot Potatoesを利用したCALL教材作成の実践

2014年9月13日に行われた第4回朝鮮語研究会・朝鮮語教育学会合同大会における,情報処理分科会での資料(須賀井担当部分)です.今後も情報を付け加えるかもしれません.

Hot Potatoesとは

ウェブ教材を簡単に作成できるツール(現在はフリーソフト).必要な情報は以下から.

  1. Hot Potatoes ガイド:日本語による作成ガイド.フランス語を主に扱っているが,内容は非常に参考になる.
  2. 日本語教育通信55号:日本語による概説.
  3. 韓国語関係ペーパーその1:平香織(2012)「Hot Potatoesを使用した韓国語学習問題の作成報告」,『韓國語學年報』第8号,神田外語大学,pp.43-55.
  4. 韓国語関係ペーパーその2:中村麻結(2013)「Hot Potatoesを用いた韓国語CALL教材作成基本ガイド」,『朝鮮語CALL教材作成技法の開発とその普及』,私家版,pp.9-30.

ダウンロードとインストール

本家HPからダウンロード.Windowsではインストーラーつきのファイルを選択.MacOSなどではJava版を選択.インストール後,初回の起動時にユーザー名の入力を促される.この情報はコンピュータに保存されるのみで,どこかに送信されるわけではない.

Windows版とJava版であまり違いがないが,Java版の方がバージョンが低い.

言語設定

インターフェースの言語を韓国語にすることができる.WindowsではOSの言語設定を変更する必要がある.中村麻結(2013:15-16)を参照.

できること

JQuiz

四択問題など.

JMatch

左右の項目を組み合わせる.提示された単語をクリックするバージョンと,ドラッグ&ドロップに対応したバージョンの2種が作成できる.

JCross

クロスワード作成.単語のリストから自動で作成することもできる.

韓国語の場合,以下のような理由からクロスワード作成が困難であると見られる:

  1. 特定の単語にしか用いられない字がある:괜찮다,좋아요などを使うと他の単語を絡めることができない
  2. 初級の単語は文字数が少ない:学習者のレベルに合わせて問題を作成する場合,初級では2字〜3字程度の語が多く,盤面を展開するのが難しい

上記を解決するために,単語だけでなく文も問題に含めるという方法が考えられるが,分かち書き無しで入力しなければならない.

JCloze

穴埋め問題の作成.長文の中で用言を活用させたり,副詞や接続詞を挿入させる問題が作れる.

答えは選択式ではなく,入力させることになるので,文単位で回答させると正解が多岐にわたる可能性あり.ただし複数の正解を設定することはできるので対応は可能.

JMix

並べ替え問題の作成.韓国語の場合は不向きか.ダミーの選択肢を入れることはできない.「用言は適切な形に活用させること」といった問題にも対応不可.

提示された単語をクリックするバージョンと,ドラッグ&ドロップに対応したバージョンの2種が作成できる.

Masherによる問題の統合

The Masherを用いて,複数の問題を一つの目次ページのもとに関連付けることができる.

統合する際のリストには「.htm」で終わるファイルではなく,Hot Potatoesのデータファイルをドラッグすること.HTMLでも構わないが,いちいち確認ダイアログが出るので面倒.ファイルをドラッグした後で順番を入れ替えることも可能であり,前後の問題への参照も自動的に更新される.

なお,既に各データファイルから生成されたHTMLファイルがある場合,Masherで「Build Unit」を行うと,再びHTMLが生成され上書きされる.困る場合にはHTMLの生成場所を指定すること.

目次ページ(index.htm)のリストに表示されるタイトルは,各問題作成時の「Title」がそのまま使われる.これを念頭に置いて問題を作成するのがよい.

目次ページのタイトルは「index」タブの「Unit or chapter title」で指定できる.

jakle/hotpot.txt · 最終更新: 2020/11/07 13:49 by yoshi