朝鮮語広場 > 楞嚴經口訣の省略表記について

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2003年8月14日のスタディにおけるレジュメ(担当須賀井)が基になっています.

はじめに

以下は南豊鉉(1990)を部分的に要約し,例文(漢文部分)を補充,訂正したものである.章番號は要約者による.なお出典に下線が引いてあるものは,南豊鉉(1990)の記述を訂正したものである.

1. 省略表記

1.1 繫辭の省略表記

繫辭‘이-’の省略が頻繁に見られる.このような繫辭の省略表記は,楞嚴經に限らず記入吐全般に見られる現象である.15,6世紀には借字表記の印刷吐においても繫辭の省略表記が頻繁に見られ,繫辭の表記が嚴格になったのは한글の印刷吐になってからのことである.

1.2 ‘/’の省略表記

繫辭の省略表記に比べれば,‘/’の省略表記は非常に稀で,一種の例外といえる.

1.3 ‘/ㄴ’の省略表記

繫辭の次に多く見られる省略表記が,‘/ㄴ’である.

①主題化添辭の省略
②條件法語尾の省略
③冠形詞形語尾の省略
④その他

1.4 ‘/ㄹ’の省略表記

‘/ㄴ’の省略表記に比べれば,‘/ㄹ’の省略表記は頻度がかなり低い.

1.5 ‘/ㅅ’の省略表記

①屬格助詞の省略
②先語末語尾の省略
③その他

1.6 その他

この他に,以下のような例がある.
(以下作業中)

2. 音の添記

2.1 末音添記

2.2 音節頭音の添記

3. 代表音の轉用

3.1 一形態一借字表記による代表音の轉用

3.2 對立母音への轉用

3.3 音の脫落による代表音の轉用

3.4 有氣音への轉用

3.5 ㄴとㄹ音の混用による轉用

3.6 摩擦音から破擦音への轉用

3.7 その他の轉用

參考文獻

(1) ‘/’は「四」の略體.
(2) ただし原文では一つ目の‘/ㅅ’は見受けられない.
(3) ‘/’(4,1a,3)と辯別が不可能.
(4) 南豊鉉(1999:416)では恭遜法語尾‘/’の省略表記例として擧げられているが,不適切な例ではないか?なお南豊鉉(1999:416)では‘’となっているが原文により改めた.
(5) cf. の分解表記.